社会科学系 02

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『地球が燃えている』

気候崩壊から人類を救うグリーン・ニューディールの提言

 

ナオミ・クライン 著 中野 真紀子・関 房江 訳

四六判上製 大月書店 AD/D

 

気候変動への対処に残された時間は10年――搾取資本主義から脱炭素社会への大転換を実現するグリーン・ニューディール政策の提言。

(大月書店HPより)



『亀裂』

欧州国境と難民

 

 写真:カルロス・スポットルノ、文:ギジェルモ・アブリル、訳:上野貴彦

A5判 花伝社 AD/D

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「亀裂を食い止めなければ、骨組みごと崩壊する。」 

70年間続くヨーロッパの平和をゆるがす、大量の難民流入。 現場では何が起こっているのか? 

――地中海から北極圏までヨーロッパの輪郭をめぐることで明らかにする、渾身のルポルタージュ。ヨーロッパに広がる〈亀裂〉を描く 755コマ全てが写真から構成された「フォト」グラフィックノベル

『ニューヨークタイムズ』『ル・モンド』『リベラシオン』など世界中で絶賛! 世界報道写真コンテスト入賞



『外交と移民』

冷戦下の米・キューバ関係

 

上 英明 著 A5判上製 名古屋大学出版会 
AD/D

 

人の移動がもたらす力 ——。ワシントン、ハバナ、そしてマイアミ。衝撃はキューバ危機だけではなかった。移民とその社会が生みだす三つ巴のダイナミズムを捉え、グローバルな冷戦の現場と、アメリカ、キューバの国内政治の連関を、アクセス困難な史料から鮮やかに描きだした俊英の力作。 

(名古屋大学出版会HPより)



『「移民国家ドイツ」の難民庇護政策』

 

昔農英明著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D

 

memo EU圏の中でもドイツに流れ込むイスラム諸国民は多い。彼らには遙か北の山の向こうにドイツが見えているのでは、というイメージをつくってみた。

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移民国家としての歩を進めることで、ドイツの移民政策・難民保護はどのように変化していったのか? 市民社会の庇護、国家レベルの政策、 EUレベルの共通移民政策を検討することで明らかにするとともに、移民の権利保護が拡大する一方で、強化された難民・非正規移民の管理・取り締まりの実態 から、新たな包摂と排除を論ずる。(慶應義塾大学出版会HPより)


『感情と法』

現代アメリカ社会の政治的リベラリズム

 

マーサ・ヌスバウム著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D/カバー写真=中藤毅彦

 

memo 写真は中藤毅彦さん。アメリカ市民の何気ないスナップに「リベラルな社会」の不安定さや人々の恐れのようなものを現せたと思う。

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ヌスバウムは、「法」 をある社会の成員が共有すべく求められている 「感情」 の表現としてとらえ、法の基盤としてふさわしい 「感情」 とはどういうものかを検討する。差別意識を助長する 「嫌悪感」 と 「恥辱感」 など少数派の排除につながる 「感情」 を明らかにし、フェミニズムや共同体主義とは異なる視点から、リベラリズムへの新たな視座を提供する大著。(慶應義塾大学出版会HP)


『良心の自由』 

アメリカの宗教的平等の伝統

 

マーサ・ヌスバウム著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D/カバー写真=中藤毅彦

 

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アメリカ独立および建国時の最大の勝利は 「信教の自由」 の獲得であり、宗教的不寛容を 「憲法」によって克服したことである。現代アメリカを代表する法哲学者のマーサ・ヌスバウムが、「信教の自由」 をめぐるさまざまな判例を参照し、良心の自由と平等を守る 「アメリカの伝統」 の揺籃期から、それが合衆国憲法へと結実し現在へと至るまでの歴史を分析。(慶應義塾大学出版会HP)


『民主主義理論の現在』

 

イアン・シャピロ著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D

 

memo 「荒廃」「荒野」を検索ワードにしてレンタル写真を探したら、壊れた家畜の囲いが現れた。

「民」の力を取り戻したいという密かな思いをこめた。

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機能不全の民主主義を救うには?
民主主義の目的とは、「共通善」の達成ではない。
鍵は「支配を最小化する権力関係」のコントロールにある・・・(慶應義塾大学出版会HPより)


『失われた民主主義』

メンバーシップからマネージメントへ

 

シーダ・スコッチポル著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D/カバー写真=佐藤龍也

 

●memo アメリカのいろいろ写真を探していたが、担当編集者が写真を苦労して手に入れてくれた。長くアメリカで活動していた佐藤氏の写真は、旅人では撮れないリアルなアメリカが写っていた。

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パットナム(『孤独なボウリング』)、サンデル(『自由主義と正義の限界』)らと問題意識を共有しつつも彼らの議論を「スナップショット」的と批判する著者が、「長期にわたる市民の歴史」を物語の主人公にすえてアメリカの民主主義の変容を追う。(慶應義塾大学出版会HP)


『〈私達〉の場所』 

消費社会から市民社会をとりもどす

 

ベンジャミン・R・バーバー著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D/カバーPhoto=真田敬介

 

memo 市民生活・・漠然としたところから図版探しが始まったが、締め切り直前にこの数年前に雑誌の仕事で扱った写真を思い出し使わせて頂いた。観光地で御来光を見る人々。そこには「親子」「カップル」「老い」「友情」「孤独」が写っていた。

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国家と自由市場のはざまで、真の〈市民社会の場〉を創造するには?

労働やボランティアのあり方とは?(慶應義塾大学出版会HPより)



『バブル文化論』  

<ポスト戦後>としての一九八〇年代

 

原宏之著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D/カバー写真=中野正貴

 memo 学友である中野正貴(代0回木村伊兵衛賞)氏の「TOKYO NOBODY」(日本写真家協会賞)の写真をお借りした。

人っ子一人いない渋谷PARCO前は、私達が見てきた風景とは大きくちがってうすら寂しい。

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一九八〇年代とはなんだったのか?マスメディアに媒介されたオピニオンも、ファッションに媒介されたアイデンティティも、他者の意識に媒介された自己意識も、等しくメディア時代の産物である。――気鋭の著者が描く、八〇年代の生の感覚。(HPより)


『敵対する思想の自由』 

アメリカ最高裁判事と修正第一条の物語

 

アンソニー・ルイス著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D

 

memo 担当編集者の方がとても良いレンタル写真を探してくださった。センスの良さに助けられた。

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言論・出版の自由を保障したアメリカ合衆国憲法修正第一条をめぐり、その成立過程から現在にいたるまで、アメリカにおける「表現の自由」の歴史という壮大なテーマをきわめてコンパクトに分かりやすく解説する。(慶應義塾大学出版会HPより)


『ケインズの思想』

不確実性の倫理と貨幣・資本政策

 

小畑二郎著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D

 

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ケインズ経済学の成り立ちについて論じながら、経済学だけでなく、倫理思想と経済学史や政治哲学との密接な関係を明らかにすることによって、とらえにくいケインズの「思想構造」を明らかにする。
経済学としての『一般理論』とその中を貫く哲学との関係を総合的に説いた画期的研究。(慶應義塾大学出版会HPより)


租税回避と法

GAARの限界と解釈統制

 

本部勝大 著 A5判上製 名古屋大学出版会 
AD/D

 

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スターバックスやアップル、グーグルなど、名だたるグローバル企業がおこない、世界的に問題化した租税回避行為をいかに抑止すべきか。各国で導入が進むGAARの効果と限界を実証的に浮き彫りにし、岐路に立つわが国がとるべき道を、GAARにかわる第三のアプローチとともに提示する。名古屋大学出版会HPより)


『民事訴訟法における訴訟終了宣言の研究』

 

坂原正夫著 A5判上製 慶應義塾大学出版会 
AD/D

 

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日本における訴訟終了宣言を論じる珠玉の体系書。ドイツにおける制度の現状と問題点、その発展と形成、比較法的・法制史的視点、日本法における解釈論など、内在する論点を余すところなく体系的に考察。精緻極まる「訴訟終了宣言」研究の集大成、遂に刊行。(慶應義塾大学出版会HPより)