『現代に生きるカール・ポランニー』
「大転換」の思想と理論
ギャレス・デイル 著 若森 章孝・東風谷太一 訳
四六判上製 大月書店 AD/D
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第一次大戦~大恐慌~ファシズム~第二次大戦へ。激動の時代に生きたポランニーの思想と理論の全体像に迫り、今日的意義を描く。
(大月書店HPより)
『労働再審』 全6巻
四六判上製 大月書店
AD/D/カバーphoto
●memo 打ち合わせの帰り道、道行く人々は「労働者なのだ」という風に見えてきて、私の目に映る街の風景が様変わりして。翌日から毎日、低感度+スローシャッターに設定したカメラを持ち歩き、雑踏の中でシャッターを押し続けたのが面白かった。露出オーバーの写真から街の像が消えて、人々が解け合い運動し始めたのです。
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「働くこと」の自明性を問い直す――揺らぐ労働の諸相から現代を描く。2000年代社会の現実によって再考を迫られつつある「労働」の概念をラディカルに問い直し再定義するために、各領域の知を結集した新シリーズ
(大月書店HPより)
シリーズ6冊
『戦後史のなかの
福島原発』
四六判上製 大月書店
AD/D
●memo 黒々とした穴のイメージ。何かが埋葬される暗示とプレゼンしたのですが、担当編集者の方が、大きな黒い塊が地中(水中)に吸い込まれているように感じる。ということで、なるほどそうかと納得。帯のグレーをもう少し濃くしてそのイメージを強くしたほうが良かったかな?
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立地を決めた地域と、拒否した地域--実験炉導入以後、地域社会における原発の受容過程をリスクとリターンの交換関係から描く。
「平和利用」と「安全」を信じ、町の繁栄を願って立地を決めた地域。他方、放射能汚染を恐れ立地を阻んだ地域。実験炉導入前後から現在まで、地域社会における原発の受容~変容過程をリスクとリターンの交換という視点から描く。(大月書店HPより)
『日韓基本条約が置き去りにしたもの』
植民地責任と真の友好
四六判上製 大月書店
AD/D
●memo 真っ赤な本は前から作りたかった。が。この赤は日の丸色でも韓国国旗の赤でもないのです。
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両国での反対運動を押し切り1965年に強行採決された日韓諸条約。「慰安婦」や領土問題など、今に至る「歪み」がわかる遺稿集。
日韓両国で激しい反対運動が展開されるなか、1965年に強行採決された日韓諸条約。64~70年、植民地支配の清算と南北朝鮮民衆との連帯という視点から、その現場を記した遺稿集。「慰安婦」や領土問題など今に至る“歪み”がわかる。(大月書店HPより)
『戦後ヒロシマの記録と記憶』
小倉馨のR・ユンク宛書簡 上下
若尾祐司・小倉桂子 編 四六判上製 名古屋大学出版会
AD/D
原爆市長・浜井の肉声から、見出される原爆症と医師たちの葛藤、平和活動に身を投じた青年たちの歩みと心のひだ、さらには公娼制や遊郭経営、闇市ややくざの抗争にいたるまで、戦後広島の再生の足どりを人々の息遣いとともに伝える第一級のドキュメント。(上巻)(名古屋大学出版会HPより)
『被爆者はなぜ待てないか』
核・原子力の戦後史
奥田博子著 四六判上製 慶應義塾大学出版会
AD/D
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被爆者とは誰か。被爆者は何を待つのか。なぜ待てないのか。
広島・長崎の惨禍を知る日本は、なぜ福島第一原発事故を引き起こしたのか。
『原爆の記憶』の著者が放つ渾身の力作!(慶應義塾大学出版会HPより)
『昭和期政軍関係の模索と総力戦構想』
戦前・戦中の陸海軍・知識人の葛藤
玉木 寛輝 著 A5判上製 慶應義塾大学出版会
AD/D
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「軍事の論理」vs.「政治の論理」
▼昭和戦前期における在郷軍人と陸軍中央のせめぎあいとは何だったのか。
また総力戦の危機の時代に「統帥権の独立」は容認されるものであったのか。
▼軍と知識人の、武力によらず目的を達成しようとする総力戦論を探る、注目の書。(慶應義塾大学出版会HPより)
『核実験地に住む』
カザフスタン・セミパラチンスクの現在
アケルケ・スルタノヴァ 著 A5判並製 花伝社 AD/D
アケルケ・スルタノヴァ(Akerke SULTANOVA)
1983年、カザフスタン共和国セミパラチンスク市生まれ。2000年から1年間、「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」の支援により、山陽女学園高校(広島県廿日市市)に留学。2013年、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。同博士課程退学。在カザフスタン共和国日本大使館、在日カザフスタン大使館での勤務経験のほか、NHKスペシャル「核は大地に刻まれていた~“死の灰”消えぬ脅威~」「ノーモア・ヒバクシャ~核兵器のない世界を目指して~」(2009年8月放送)のカザフスタン取材の通訳を務める。
プロローグ──カザフスタンという国を知っていますか?
第1部 セミパラチンスクでのフィールドワークから
第1章 セミパラチンスクにおけるソ連の核実験(1949 ~ 89 年)
第2章 「正史」が語ること、隠すこと
第3章 住民の証言の中の被ばく
第4章 「実験台」としての住民、治療なしの診察・入院
第5章 インタビューを振り返って
第2部 「正史」としてのセミパラチンスク核実験場
第6章 セミパラチンスク核実験場の建設
第7章 実験場閉鎖期およびカザフスタンの独立
第8章 「ネバダ・セミパラチンスク」国際的反核運動
エピローグ──「ザマナイ~時代よ!~」
『北朝鮮の人権問題にどう向き合うか』
小川晴久著 四六判並製 大月書店 AD/D
●memo 著者は人道的立場を終始一貫崩さなかった人。書名は私達へのメッセージであり、著者自身への人生をかけた「問い」である。その肉声を文字化したかったのですが。。。
ーーーー〈人道に対する罪〉を止めるために
いま世界で最も悲惨で、最も助けを求めているところは、北朝鮮の山の中の、少なくとも4つはある強制収容所である。・・中略・・北朝鮮の人権問題解決をめざす世界の動きは、この間に大きく進んでいる。・・中略・・本書は、北朝鮮の人権問題、なかでもその根幹である強制収容所問題について、1人でも多くの人たちに知らせ、その解決を訴えるために書かれた。(大月書店HPより)
『日本の資本主義とフクシマ』
制度の失敗とダイナミックケイパビリティ
谷口和弘著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D
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浮き彫りになる制度の失敗と「自縛」。
原発事故にいたる構造的問題に真正面から取り組んだ骨太な一冊。(慶應義塾大学出版会HPより)
『「生存」の東北史』歴史から問う3.11
四六判並製 大月書店 AD/D/帯Photo
●memo カバーは文字のみ、飾りナシだが、帯に図像を入れたかったのです。流れに転がされ丸くつるつるになった「石ころ達」。それは「路傍」からも追いやられてしまったようで・・・
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災害と開発、差別と後進のもとにおかれたがゆえに、「東北」では、医療や生活改善など「生存」の足場を創る試みがなされてきた。その歴史的蓄積を掘り起こし、3.11後の現在と往還する歴史実践。歴史学の未来へ向けた挑戦。(大月書店HPより)
『不法なる空間に生きる』
占拠と立ち退きをめぐる戦後都市史
本間拓哉 著 四六判上製 大月書店 AD/D
●MEMO●
Cover写真の候補を拝見して、映画「泥の河」を思い出す。右の少年は主人公の一人“きっちゃん”そのものだ。映画のようという感想は不謹慎だが、あの映画に感じた懐かしさや切なさがこの写真にはある。
『沖縄 記憶と告発の文学』
目取真俊が描く支配と暴力
尾西康充著 四六判上製 大月書店
●MEMO● カバー画像を探してフリー素材を検索すると、その美しさと共におぞましい戦争の記録がある。美しい海を切り取る洞窟のシルエットは伊江島のガマ(米軍から隠れるための洞窟)であったり。ドライのハイビスカスは苦しみのたうつ人のように見えてきた。
基地反対闘争の最前線に身を置き続ける芥川賞作家・目取真俊は、小説の中では沖縄の地域共同体に内在する権力・差別・暴力を鋭く描きだしてきた。その作品群と向き合いながら「本土」と沖縄の関係を問い直そうとする批評集。(大月書店HPより)
『沖縄の記憶』
奥田博子著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D
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沖縄に〈戦後〉はない
「普天間」に象徴される沖縄問題とは一体何なのか。なぜ、東アジア共同体構想は潰えたのか。
本書では、明治政府による琉球王国の併合から、敗戦後の米軍による直接軍事占領(1945~1972年)、1972年の沖縄返還/本土復 帰、そして現在に至るまで、実質的には日米両政府の内国植民地であり続ける沖縄の苦悩と闘争の歴史を、米公文書や日米外交文書といった資料を基に、アメリ
カ、日本政府(〔日本〕本土)、沖縄(県、県民/市民)三者それぞれの立場を勘案しながら、沖縄問題の起源を探究する。(慶應義塾大学出版会HPより)
『アジア主義思想と現代』
A5判上製 慶應義塾大学出版会
AD/D
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「アジア主義」は現代のアジア、および日本に何をもたらすのか。
欧米に対する対抗思想としての日本におけるアジア主義とその源流、そして現代アジアの地域主義に至る理論までを見渡しながら、アジア主義の現代的意味、またそこに内在する矛盾や不合理をも探る試み。
(慶應義塾大学出版会HPより)
『現代中国政治外交の原点』
国分良成・小嶋華津子編 A5判上製 慶應義塾大学出版会
AD/D/カバーPhoto
●memo 巨大な大陸国家とそこに流れる時間。というイメージがあった。
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いまや世界第二の経済大国となり、国際社会において台頭しつつある中国が直面する、国内政治と外交の面でのさまざまな問題について、現代中国政治史上においてその起源を明らかにし、それらを貫くロジックとは何かを探る。(慶應義塾大学出版会HPより)