文芸 ほか 02 画像をクリックすると拡大表示されます
『いとこ同志』
A5判上製 れんが書房新社 AD/D
●memo 人気の戯曲作家・坂手洋二さんの戯曲全文。帯のイラストと台詞が大きく、「見る芝居」と「読む芝居」がWバインディングされているイメージを狙った。自分の仕事のなかで一番書名がちいさいもの。沢野ひとしさんのイラストを本人の描き文字と一緒に。文字も達者な人だった。
『12のからだ 12のセックス』
A5判並製 木楽舎
AD/D
●memo 人生の中で「師」に出会うことは幸せなことだと思う。著者の岡島瑞徳さんは整体の指導者。故人になるまでの20年間身体を見て頂いた、恩人である。氏の整体の技術を広く知らせるための入門の本。読者像を女性中心にイメージして、持っていても気持ち良いものにしたかった。
『悟りの錬金術』
四六判並製 ナチュラルスピリット AD/D
●memo 提供されたカバー画像は四角い海苔のようなものだったが、レオナルド・ダ・ビンチの作品という。「蒸留のために使われる蒸留器の絵の1ページ」とある。
『消えない音』
A5判変形上製 愛育社 AD/D/カバーPhoto
●memo 著者は阪神・淡路大震災を経験してから、長い間自然と魂の関わりを感じようと旅し、模索した人。海の風景をというリクエストがあったが、光の楽譜をイメージした。
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阪神・淡路大震災から20年。困難を乗り越えて 生きたひとたちが 空と海の間で奏でる 魂の音は 未来への光となるだろう(帯より)
『ディスクロージャー』
軍と政府の証人たちにより暴露された現代史における最大の秘密
スティーブン・M・グリア 編著 廣瀬 保雄 訳 A5判並製 ナチュラルスピリット D
軍・政府関係者、宇宙飛行士等の著名人を含む69名のUFO/ETの目撃体験、フリーエネルギーや反重力推進技術についての情報を明かす直接証言記録集を遂に邦訳!(HPより)
『あなたの時間をありがとう』エムナマエ言葉の絵本アンコール01
四六判変形上製 愛育社 AD/D/本文レイアウト
●memo 著者のエム・ナマエさんは奇跡の人。人気イラストレーターとして超多忙なさなかに突然失明。失意のなかからまた絵描きととして復活しました。ドローイングの軌跡を指でたどり、彩色はパステルの色番号を完璧に覚えていて、奥様に手伝ってもらいながらこころのイメージ通りのものを描いています。エムさんの絵に励まされているファンが全国に限らず海外にもいます。そして、絵にもまして、すばらしいのが詩なのです。読む人のこころを前進させてくれる明るいエネルギーに満ちています。
図録『仏像インスピレーション展』
B5判並製 小平市 平櫛田中美術館 AD/D/本文レイアウト
●memo 東京小平市にある平櫛田中美術館の図録。平櫛は、明治・大正・昭和と長きに亘って日本の現代彫刻界で重要な足跡を残した。この館はそのアトリエ跡を美術館にして、小規模ながら興味深い展示活動を続けている。「仏像インスピレーション展」は、仏像に影響とインスピレーションを受けた彫刻作品を、江戸時代の円空、木喰から高村光太郎を経て船越桂、三沢厚彦にいたる現代まで幅広く選びだし、近・現代において「仏像」が「彫刻」になるまでをわかりやすく見せている。大変ユニークな企画。船越桂氏の彫刻の表情が「祈」を感じさせるのは「仏像」の影響だったのかな⁉
『GRACIAS A LA VIDA 若林裕子写真集』
A5判よこ上製 発行=若林五郎 制作=若林裕子写真集制作委員会 AD/D/レイアウト
●memo 著者名義の若林裕子さんは家族ともにお世話になった整体指導員。旅好き人好き、写真好きで沢山の旅の写真を撮っていたアマチュア写真家でもある。2004年12月26日の「スマトラ島沖地震」による津波に巻き込まれ旅先のスリランカで亡くなった。唯一の作品集は故人になってから遺作として完成した。
あの地震はマグニチュード9.1という大規模なもので、東日本大震災が同9.0だったことからその規模がわかる。ジャワ海溝で起こった津波は数時間後にはインド洋を伝ってスリランカまで届いて、甚大な被害をもたらしたのだ。
彼女はこの旅の直前に、突然私の事務所に訪ねて来られたが「自費でいいから来年写真集を作りたい」「頼むね〜」「よっしゃ任せとけ」と話して別れたのが最後になった。
葬儀の席でご遺族、友人にこの話しをして、即、制作委員会が発足。「予算がないから予約販売にしてお金を集めよう」と不安なスタートだったが、委員の努力と生前の彼女の人柄を知る友人達の輪が拡がって予定を大きくオーバーする予算が集まって、一周忌に間に合った。
その後、ご遺族がスリランカと交流のある人に出会い、スリランカの小学校作りの資金に、売り上げの余剰分を全額寄付することが出来た。完成した小学校には「ユウコキョウシツ」という部屋もあって、彼女のお父様が書き下ろし、現地に送った詩にメロディがついた。今でも現地の子達が歌っていることだろう。
書名の「GRACIAS A LA VIDA」は若林裕子さんの生前の愛唱曲(邦題「ありがとう いのち」作詞・作曲=ヴィオレータ・パラ)。
『慶應義塾カレンダー』(2012年より)
A4判並製 慶應義塾 AD/D
●memo 慶應義塾所蔵と監修者所蔵の貴重な資料には美術品的価値の高いものがあり、レイアウトと色校正に注力している。大変勉強になる仕事。