人文科学系 03

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『小津映画の日常』

戦争をまたぐ歴史のなかで 

 

朱 宇正 著 A5判上製 名古屋大学出版会 

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無の美学から日常の政治性へ ——。小津は保守的で日本的なのか。だとしても、それはどういう意味でか。映画産業との関係を含め、大不況や戦争、復興など、近代性と葛藤する同時代の日本の歴史的文脈の中、それとせめぎ合う作品を精緻に読み解き、新たな小津像を提示した国際的力作。

(名古屋大学出版会HPより)

 


『関羽と霊異伝説』

清朝期のユーラシア世界と帝国版図

 

太田出 著 A5判上製 名古屋大学出版会 

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三国志の英雄はなぜ中国を代表する神となったのか。民間信仰の広がりと近世国家による統治の不可分の関係を示すとともに、帝国版図の拡大にはたしたその役割を、ユーラシア諸民族とのせめぎあいや現地の神々との習合も視野に描き出す。古代から今日にいたる関羽信仰の全貌を捉えた力作。

(名古屋大学出版会HPより)

 


『徂徠学の思想圏』 

 

中村春作著 四六判上製 ぺりかん社 

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荻生徂徠の説いたことばは、その儒学説の学問上の破壊力だけでなく、既成の学問枠をこえ多方面に影響を与え、後世においてその課題が引き継がれ新たな問題系を構成していった。そうした徂徠学の「活物」としての性格、「開かれた」学問としての性格の下に、その構想や方法、世界認識の姿を論じる。

(ぺりかん社HPより)


『 江戸儒教と近代の「知」』

 

中村春作著 四六判上製 ぺりかん社 AD/D

 

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儒教的教養の関与を軸に、「国民国家」論の視座から近代日本の「知」の形成過程を説く。(ぺりかん社HPより)


『 鎌倉期禅宗思想史の研究』

〈日本禅宗〉の形成

 

松波直弘著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D

 

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単なる<宋朝禅>の導入ではなく、既成の日本仏教との接触により日本に成立しうる禅宗が模索された鎌倉期の禅宗=<日本禅宗>の成立を描く。(ぺりかん社HPより)


『近世朝廷と垂加神道』

 

磯前順一・小倉慈司編著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D

 

memo レインボー箔を多用してコスト高になってしまいました。これは装丁の責任。

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山崎闇斎から垂加神道の正脈を継承した正親町家四代にわたる旧蔵書の検討により近世朝廷における神道の位置づけを探る。(ぺりかん社HPより)


『近世の死生観』

 

高橋文博著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D/カバーPhoto

 

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「文公家礼」を範とする喪礼の執行を目指して、徳川前期儒教は火葬を含む仏教的な死の儀礼を排斥し批判する。(ぺりかん社HPより


『吉川神道思想の研究』  

吉川惟足の神代巻解釈をめぐって

 

徳橋達典著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D/カバーイラスト

 

memo 山と雲を墨絵風に描いてみたら、隣り合った塗布面が解け合ったり、はじけたりして面白い効果が出ました。しかし、これは画仙紙の乾燥度や使った墨との相性などで起こった偶然だということが、紙やさんの専門家に聞いてわかった。もう二度と出来ないのが大変惜しい。

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『徳川日本の思想形成と儒教』

 

佐久間正著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D/カバーPhoto

 

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17世紀初頭から18世紀中葉の徳川日本に生きた人びとの自己認識と社会認識に焦点をあて考察する(ぺりかん社HPより)(ぺりかん社HPより)


『経書解釈の思想史』  

 

共有と多様の東アジア 黄俊傑・辻本雅史著 A5判上製 ぺりかん社 
AD/D/カバーイラスト

 

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東アジア儒教文化圏共有のテキストである儒学の経典及びその注釈書から、東アジア知識人たちによって掘り起こされた「真理」は、中日韓において多彩でダイナミックな様相を示す。
東アジアにおける独自の「知」を形成していった過程を多様な角度から論じる。(ぺりかん社HPより)



『石門心学の思想』

 

今井淳・山本眞功編 A5判上製 ぺりかん社 AD/D/カバーPhoto

 

memo 石門心学とは江戸時代の庶民のための生活哲学。全国にこのための私塾があった。古民家の畳に差し込む光を撮影して、資料の図版と組み合わせてみました。

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石田梅岩からはじまる石門心学の思想的遺産を検討する。「経済と倫理」「教育と主体」の関係性を根源的に捉えかえす論集。(ぺりかん社HPより)


『伊藤仁斎の古義学』

稿本からみた形成過程と構造

 

丸谷晃一著 A5判上製 ぺりかん社 D

 

memo 提供された図像を切り貼りして再構成に苦心した。

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朱子学から出発し後に朱子学批判から独自の学問「古義学」を形成した伊藤仁斎の稿本を長年真摯に研究しその思想形成過程を辿り直した著者の遺稿集。(ぺりかん社HPより)


『国学の曼荼羅』 

宣長前後の神典解釈

 

東より子 四六判上製 ぺりかん社 AD/D

 

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江戸時代に大きく発展した儒学の傍流として生まれてきた「国学」の影響下で『古事記』を皇統の起原の物語として自覚的に読んだ本居宣長の前後にあらわれた田安宗武、上田秋成、橘守部、富士谷御杖らの記紀解釈を集積体として読み解く。(ぺりかん社HPより)


『〈死者/生者〉論』

傾聴・鎮魂・翻訳

 

鈴木岩弓・磯前順一・佐藤弘夫 ぺりかん社  四六判上製

 

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東日本大震災の犠牲者への鎮魂を契機に、死者と生者の関係を再確認し、見えないものをみつめ、沈黙の声に耳を傾け、魂の奥底にある言葉を翻訳する技術と理論をさまざまな視点から説く。

(ぺりかん社HPより)


『雑誌「第三帝国」の思想運動』

茅原華山と地方青年

 

水谷悟著 A5判上製 ぺりかん社 AD/D

 

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ジャーナリスト茅原華山と益進会が創刊した雑誌『第三帝国』の実態を明らかにし、従来「民本主義」の先駆とみなされてきた茅原ならびに益進会の言論活動を 「帝国」日本の改造を企図した思想運動と捉え直し、『第三帝国』における記者と読者、益進会同人と地方青年読者の思想的連関を解明する。(ぺりかん社HPより)


『朱子学から考える権利の思想』

 

下村玲子著 四六判並製 ぺりかん社 AD/D

 

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前近代に東アジアの普遍を担ってきた朱子学思想の意義を、権利の思想と比較することによって今一度検証し、朱子学的尊厳論が西洋的権利思想と親和性をもち、現代社会の基礎をなす権利の思想と類似する思惟があったという観点に立って、権利概念および朱子学的思想をどのように活かしてゆけるのかを模索する。

(ぺりかん社HPより)


『福澤諭吉と女性』

 

西澤直子著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D

 

memo カバー写真は福沢諭吉夫妻と留学中の記念写真。二つのレイアウトを入れ替えると、フェミニストっぽく見えることを発見。レイアウトって面白い。

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男子亦この書を読むべし
明治の日本で、当時の常識「女は男よりも劣る」に真っ向から異を唱え、「男女平等」を公言するばかりでは なく、個人としての生活でもその姿勢を貫いた福澤諭吉。彼の生涯にわたる主張「独立自尊」と、女性の地位向上はどのように結びついたのか。福澤の真意を読 み解き、今もなお古びることのない「近代人」としての肖像を鮮やかに描き出す。(慶應義塾大学出版会HPより)


『絶海の碩学』

近世日朝外交史研究

 

池内 敏 著 A5判上製 名古屋大学出版会 D

 

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近世日朝関係のルートは朝鮮通信使にとどまらない。その外交を最前線でささえた京都五山僧の役割と実像を、訳官使の往来、釜山倭館との関係、漂流民送還や詩文絵画・産品のやりとりなど、広い視野でとらえて日朝外政システムの全体像を解明、東アジア国際秩序の理解を大きく書き換える。(名古屋大学出版会HPより)

 


『西南戦争と自由民権』

 

小川原 正道 著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D

 

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明治初期における反政府運動の思想と行動をたどり、西南戦争の知的インパクトと、自由民権運動が高揚していった背景を、歴史のなかに浮き彫りにする。

(慶應義塾大学出版会HPより)


『世界史の中の近世』

 

青木敦著 A5判上製 青山学院大学総合研究所叢書 AD/D

 


『摸擬と新製』   

アカルチュレーションの明治日本

 

前坊洋著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D

 

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明治日本と西洋文化との大規模な接触がもたらした世界史的な文化変容(アカルチュレーション)の深度を、料理・音楽など身近な素材から分 析。異文化受容と転用の動因を、伝統的な小国意識と「晴れ」の意識に探る。異文化の〈摸擬〉が、あらたなる変容=〈新製〉を成すことの魅力に迫る、斬新な 思想史研究。(慶應義塾大学出版会HPより)