『ニンファ その他のイメージ論』
ジョルジョ・アガンベン 著 高桑 和巳 編訳 四六判上製 慶應義塾大学出版会
D
ーーーー
先立つ人々の情念が遺した痕跡
重要論文「ニンファ」をはじめ、イメージ論、絵画論20篇を編訳者が独自に集成。
イメージを問い求めるなかで、折りに触れて書き継がれてきた論考群から
アガンベンの唱える美学・政治・倫理が浮き彫りになる。(慶應義塾大学出版会HPより)
『アウトテイクス』小熊英二論文集
小熊英二著 A5判上製 慶應義塾大学出版会
AD/D
ーーーー
岡倉天心、新渡戸稲造、矢内原忠雄、柳田国男、丸山眞男、大江健三郎、小田実 ――。
日本思想史を彩る思想家の核心に迫り、近代日本社会の集合的な意識のありようを浮き彫りにする。
▼小熊史学のエッセンス(慶應義塾大学出版会HPより)
『100人で語る美術館の未来』
福原義春編 A5判並製 慶應義塾大学出版会
AD/D/本文フォーマット・レイアウト
●memo 編集長が資生堂の福原義春氏ということがあり、それはかなり意識しました。カジュアルさが大切と感じました。美術館が芸術のアーカイブという役割だけでなく、市民にもっと開かれ、使われる場になるにはという自分なりのテーマが見えて、形もシンプルな四角形に。丸でも良かったのだけれど・・・
ーーーー
あなたにとって美術館とは?
2010年2月末に湘南国際村にて開催されたミュージアム・サミットの書籍化。「美術館の未来」をテーマにあらゆる分野の専門家を招き、徹底討論を行った。 哲学者鷲田清一氏と認知心理学者佐伯胖氏の基調講演、日米仏の美術館のエデュケーターによる鑑賞教育の事例報告、高階秀爾氏、建畠晢氏、蓑豊氏、福原義春
氏と エデュケーターを交えたパネル・ディスカッションを収録。各分野の第一線で活躍する方々から未来の美術館へのメッセージを発信。美術館・教育関係者 必読の一冊。(慶應義塾大学出版会HPより)
『写真、その語りにくさを超えて』
新記号論叢書[セミオトポス]5
A5判並製 慶應義塾大学出版会
AD/D/カバー図版=細江英公(「鎌鼬」より)
●memo とても良いタイトルだ。提供された「鎌鼬」には土方巽氏が凄いエネルギーでフレームから飛び出していきそう。書名に相応しい写真だと思いました。
ーーーー
現代写真の実践を参照し、今後の写真論を検証。
▼写真家・細江英公、石内都、美術作家・池田朗子らの作品やその表現思想を参照し、「写真」の本質や意味を探究。既存の枠組みを超えた現代の写真技法とその思想に、今後の写真論がいかに対応していくべきか、その手がかりを提示する。
(慶應義塾大学出版会HPより)
『カール・クラウスと危機のオーストリア』
世紀末・世界大戦・ファシズム
高橋義彦著 四六判上製 慶應義塾大学出版会 AD/D
ーーーー
▼オーストリア/ハプスブルク帝国の危機~ナチスの脅威に向き合い、それを乗り越えようとした孤高の言論人、カール・クラウス (1874-1936)の思想と行動を読み解くとともに、「世紀末」「第一次世界大戦」「ファシズム」という三つの時代における、オーストリア/ウィーン の政治思想・文化的状況を浮き彫りにする。
(慶應義塾大学出版会HPより)
『フランツ・ローゼンツヴァイク』
生と啓示の哲学
丸山 空大 著 A5判上製 慶應義塾大学出版会
D
ーーーー
43歳で他界したドイツのユダヤ人思想家、フランツ・ローゼンツヴァイク。
彼の若年期から晩年までの思想的展開とその到達点を明らかにする。
初期におけるドイツ近代史への関心、キリスト教への改宗の断念、主著『救済の星』における独自の救済史的思想の展開――。さらに後期思想における、一人ひとりの日常の生と宗教の関係の追究、自ら力を傾けたユダヤ教の宗教教育の実践等から、彼の思考の深化と全体像を解明する、注目作。
(慶應義塾大学出版会HPより)
『フィクションとは何か』
ごっこ遊びと芸術
ケンダル・ウウォルトン著 A5判上製 名古屋大学出版会 AD/D
ーーーー
ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する —— しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅 了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。
(名古屋大学出版会HPより)
『彼女たちの文学』
語りにくさと読まれること
飯田祐子著 A5判上製 名古屋大学出版会
AD/D(カバー作品=内田あぐり)
ーーーー
女性作家は 〈女性〉 を代表しない——。〈女性〉 へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖 子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読む。(名古屋大学出版会HPより)
ーーーー
没後50年、多角的な読解を通して析出するアドルノ美学の全体像
〈崇高〉〈自然美〉〈神学・形而上学〉〈倫理・感性学〉
〈表現と構成〉〈モンタージュ〉〈ソーシャリー・エンゲイジド・アート〉
〈不定形音楽〉〈トータル・セリエリズム以降の音楽〉
(花伝社HPより)
『いま死刑制度を考える』
井田亮・太田達也著 A5判並製 慶應義塾大学出版会 AD/D
ーーーー
▼権力との関係から見えてくる〈キリスト教精神史〉。
▼古代から中世、宗教改革の時代をへて現代へ。キリスト教は、どのように世俗の権力(国家)から影響を受け、どのように影響を与えてきたのか?
「共同性」「終末意識」などをキーワードに語りおろした、キリスト教思想史の入門書。(HPより)
『成 長 生命の教養学Ⅸ』
A5判並製 慶應義塾大学出版会 AD/D
ーーーー
「成長」のない生命はありえない
科学史、教育学、教育心理学、経済史、社会学、経営学、スポーツコーチ学、発生学、地球システム学、進化生物学の専門家が「成長」を語ることで現れる三次元的「成長のホログラフィ」を提示する。(慶應義塾大学出版会HPより)
『新 生 生命の教養学Ⅹ』
A5判並製 慶應義塾大学出版会 AD/D/カバーPhoto
ーーーー
「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。
今回の各論は、神経科学とリハビリテーション、棘皮動物の発生、昆虫 の変態と擬態、流域を軸とした生態学・環境保全、ルネサンスと古典文学、〈私〉の哲学、国学の死生観、アメリカ合衆国の運動律、マーケティングとインター
ネット、過疎地域の活性化。それぞれの専門家が、それぞれの「新生」――「生命」が「あらたまる」こと――をわかりやすく語る。(慶應義塾大学出版会HPより)
『生命の教養学「性」』
高桑和巳編 A5判並製 慶應義塾大学出版会 AD/D
▼性の諸相を博物誌的に明らかにする
すべてのひとが「当事者」である性の問題。
セックス / セクシュアリティ / ジェンダーの区別および相互浸透のありさまを段階的に捉える「性の手ほどき」。「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。ー今 回の「性」の各論は、自然科学から人文科学へ、そして、双方に関与する技術や心理をめぐる議論を置く。その全体の流れの上で、動物一般のセックスからヒト
のそれへ、またヒトのセックスから人間のセクシュアリティへ、そしてセクシュアリティからジェンダーへ、さらに概念としてのジェンダーからジェンダーと社 会との関わりへの移行を想定している。(慶應義塾大学出版会HPより)